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「80センチに咲く花」 ~村松勝康~

●どんな人でも、生きていく役目をもっているものだよ!

①人はそれぞれ違う環境で、それぞれの生き方をしている
②ボクというひとりの人間も、障害とともにボクなりの人生を生きてきた
③どうにもならないことと知りながら、 「どうしてオラーは、こんな体になつちまったんだよー!」と、自分を責めたことも度々あった。

④しかし、いつしか自分の運命を、冷静に見ることができるようになつていった
⑤「どんな人でも、生きていく役目をもっているものだよ」 母はいつも、ボクに言い聞かせていた

●ボクの命は、母とともにある

①ボクにとって、「生きること」とは、 両親からもらった尊い命を広く社会のために生かすことだ
②立って歩くことのできないボクの目線は、せいぜい八〇センチくらい 「小さな子どもの目線だ!」
③ボクの使命は、その目線で見える世の中の障害や生きづらさ、 そして幸せを見つけながら、弱い人たちや子どもたちの立場に立って、住みよい社会を築くことだ

●それこそが、ボクの生きる意味なのだ

①一日の仕事を終えて夜空を見上げると、 きょうも東京の空の片隅に星が輝いている
②その中に浮かぶ、母の顔
③ボクは、母が言った言葉を思い出す 「勝康、おまえを産んでよかったよ」

●母は、重い障害をもったボクを、精いっぱい育て上げ、世に送り出してくれた 
①きょうも、きっと母はボクを見守ってくれている
②もし、ボクが二本の足で歩けるとしたら? ボクは真っ先に、母を背負って自由に自然の中を歩くだろう
③しかし、母はすでに天国へ旅立ってしまった
④しかたがないので、その願いは夢の中で楽しむことにする

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