2012年10月 の記事一覧

1枚のキャンパスに向き合い全脳が活性化する -こはいかに?-

JPCAでは、会員活動のひとつとして、臨床美術「わくわくアート塾」を開催しています。

臨床美術とは、「未来をひらく自己物語Ⅱナラティブトレーニングのすすめ」北澤晃著(せせらぎ出版)に次のような文があります。
「臨床美術というのは、脳を活性化するプログラムによって実践され、子どもの脳の活発な働きを促し、高齢者の認知症を予防し、閉塞感を感じている人の心を解放するなどの効果があります。臨床美術が大切にしているプロセスを踏まえると、”五感を働かせるアートプログラム”と言えば馴染みやすいかも知れません。
五感とは、目・耳・舌・鼻・皮膚を通じて生じる五つの感覚のことです。つまり、五感を働かせるということは、主に非言語的な態勢をつくる右脳を活性化することを意味します。それは、別の視点で捉えれば、「心の深み」と「身体」に関わって働く”身体性”を生かすということを意味します。」とあります。
また、認知症の進行予防として、言語脳である左脳にばかりアプローチしていくことは、左脳を傷めていくことにもつながるため、「音楽や美術などのクリエイティブなことによって右脳を活き活きさせ、それが前頭前野を働かせ、左脳を刺激することにつながっていくという仕組みを利用します。臨床美術では一見、遠回りなこの方法で脳全体を刺激するのです」とあります。

さて、まえがきが長くなり、すみません。

ということで、10月28日に、JPCAのピア・カウンセラーであり、臨床美術士でもある角(つの)さんが講師をされている「わくわくアート塾」に、柴垣一家4人で参加させていただきました。

今回のお題は「アジの開き」です。

角さんの丁寧な解説のあと、まずは練習ということで、白い画材に向かって「する気持ちを描いてください」と。
「う~む。わくわくか・・・。いつもわくわくしているが・・・」と、描いたものがこれ。どうでしょうか?

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[左上=息子、左下=本人、右上=妻、右下=娘]


自分のわくわくは、萌え立つようなワクワク。妻のわくわくは、ほんわか溢れ出すようなワクワク。息子のわくわくは、沸き上がり煮え立つようなワクワク。娘のわくわくは、にじみ出て流れるるようなワクワク。なんとも、いろんなワクワクがあるものです。

さて、黒の画材に向かって今日のテーマの「アジの開き」に取り組みます。同じく臨床美術を学ばれている江畑さん(臨床美術士、ピア・カウンセラー)いわく「これほどまでにアジの開きを見つめたことはないでしょー」と。まったくです。
うーん、確かに。アジをマジマジと見つめているうちに、アジの中にいろんな色が見えてきます。「見えるぞ見えるぞ、いろんな色がアジにある。」光の具合でいろんな色がアジの中に見えてきます。横を見ると、息子も娘も一心不乱に描いています。面白いです。実に面白い。

オイルパステルというクレヨンに似た絵の具で描いていきますが、クレヨンと違うのはキャンパス上で色が混じったり色が伸びたりするところでしょうか。感覚的には色のついた粘土をキャンパスに練り込んでいくようにも感じます。重ね塗りもOKだし、重ねたあとに削るのもOK。平面だけど、立体アート。全脳的です。

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[左上=妻、左下=本人、右上=娘、右下=息子]


そして参加者全員が描きあがったところで、作品を貼り出し、講師の角さんが寸評してくださいます。これがまた的確で、絵に対するコメントはもちろん、作画者の心の光景を巧みに切り取ってくださいます。うーん、癒される。

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[臨床美術士:角さんによる寸評]


臨床美術の手法に触れるのも楽し、画材に触れるのも楽し、対象のアジをまじまじと眺めるのも楽し、参加者との語らいも楽し、そして講師の角さん、江畑さんの教室運営がまた楽し、の「わくわくアート塾」でした。

そうそう、自分を再発見できるわくわくが一番、楽しいですよ!
みなさんもぜひ、ご参加くださいませ。

(柴垣)
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